「18金と10金の違いが知りたい。最近10金のネックレスとか多いけど18金と何が違うの?10金の購入を検討しているので違いについて詳しく知りたい!」というお悩みに答えます。
この記事はネックレス チェーンの修理・切り売りのマリコ 太田が書いています。マリコは百貨店内で30年以上営業しているネックレス チェーン専門店です。この経験を活かしネックレス チェーンの修理など、皆様のお役に立つ情報を日々発信できるよう努めています。
今回は以下のことを紹介します。
もくじc
18金と10金の違い:成分について
18金と10金のアレルギーについて
10金と18金の違い:強度について
10金と18金の違い:変色について
まとめ:18金と10金の違いについて
それでは順に紹介していきます!
【公開日:2022年7月18日】
18金と10金の違い:成分について
ここでは18金と10金の主に成分の違いについて紹介します。よくネックレスなどに「18K」とか「10K」など刻印が押されているかと思います。装飾品の金を使うものには必ず刻印が入れられています。
最近は金の相場がかなり上がっておりますのでアクセサリー業界でも18金のアクセサリーが主流だったものが10金のアクセサリーも入っております。今回は18金と10金の違いについて。成分について紹介していきます。
※18金や10金を使うアクセサリーには必ず刻印が入っているので刻印の違いをチェックしてみよう!
10金とは?
10金と本金を24分割した場合、10/24が金である金です。10金とは24のうち10が金ということです。10金にはイエローゴールド、ホワイトゴールド、ピンクゴールドがあります。
10金とは本金が10/24含まれる金のことを言います。アクセサリーでは10Kと刻印されることが多いです。
成分はメーカーにより違いはありますが弊社の扱う10金のネックレスでは以下の通りです。
【アクセサリーでよく使われる10金とは?】
- イエローゴールド 10金41.7%に銀10.06%、銅40.24%、亜鉛8%
- ホワイトゴールド 10金41.7%に銀52.47%、銅5.83%
- ピンクゴールド 10金41.7%に銀11.66%、銅46.64%
イエローゴールドとは金本来の金色を帯びた10金です。ホワイトゴールドは銀の含有量を増やして銀色にしたものです。そのままだと少し黄色みがあるためにロジュームコーティングをする場合もあります。
ピンクゴールドはピンク色に調整した10金で肌なじみの良い合わせやすい色合いですが変色は他の金よりもしやすいので少し注意が必要です。
そもそもアクセサリーにする場合に24金では柔らかくて強度に難があります。その理由でアクセサリー制作の際は他の金属を混ぜることで強度を増すという作業が行われます。
18金とは?
18金とは本金を24分割した場合、18/24が金である金です。10金と比べると金の含有量は多くなるためアクセサリーの場合その分金額が高くなります。
18金とは本金が18/24含まれる金のことを言います。アクセサリーでは18Kと刻印されることが多いです。
18金にも10金同様に銀や銅、亜鉛などを加えて合金にして強度を高める作業を行います。18金も10金同様にイエローゴールド、ピンクゴールド、ホワイトゴールドがあります。
結論:18金と10金の違いは金の含有料です。18金の方が10金よりも金が多く含まれているのでより高価。
18金と10金のアレルギーについて
こちらでは18金と10金の違いをアレルギーを切り口に説明したいと思います。
【ご注意:金属アレルギーについては大丈夫ということは絶対ありません。正しくは皮膚科などで診断が必要になりますので予めご了承下さい。】
そもそもここで言うアレルギーとは金属アレルギーを指しています。金属アレルギーは金属が体に触れたり、体内に入ったりするのを防ごうとして体が反応し、炎症反応が出ることを言います。
金属アレルギーは金属から身を守るための反応が炎症などにより現れること。
ですから基本的には肌が弱い方は金属を肌に触れないほうが良いということになります。ただ人によってメッキのものは金属アレルギー出るけど18金なら出ない。とか個人差もあります。
基本的には上記の成分のところで記載のようにアレルギーに反応し易い金属は含まれていないためアレルギーは他の金属からみたら出づらい、ということになります。
※メッキのアレルギーの主な原因はニッケルの可能性が高く、18金も10金もニッケルは使用しておりません。ニッケルのアレルギーについては別記事で詳しく解説していますのそちらを御覧ください。
ここでは18金と10金のアレルギーの違いについて紹介します。
18金のアレルギーについて
結論 18金のアレルギーは主に金や銅、銀に対してアレルギーを持っている方に反応します。金自体にアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますので18金だから大丈夫。ということはありません。
【ご注意:金属アレルギーについては大丈夫ということは絶対ありません。正しくは皮膚科などで診断が必要になりますので予めご了承下さい。】
アレルギーを引き起こすと思われる金属は反応の高い順に水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、クロム、銅、白金、亜鉛、金などです。ですから金や銅などは比較的出にくいものではありますが注意は必要です。
合金の含有量などはブランドにより違うので何がアレルギーを引き起こすのかチェックしよう!
10金のアレルギーについて
10金のアレルギーは主に金や銅、銀に対してアレルギーを持っている方に反応します。金自体にアレルギーをお持ちの方もいらっしゃいますので10金だから大丈夫。ということはありません。
また18金よりも10金のほうがアレルギーを引き起こす可能性が高いとも言い切れません。アレルギーを引き起こすと思われる金属は反応の高い順に水銀、ニッケル、コバルト、スズ、パラジウム、クロム、銅、白金、亜鉛、金などです。ですから金や銅などは比較的出にくいものではありますが注意は必要です。
※結論:18金と10金でアレルギーの出やすさの差はそれほど明確ではありません!
個人によりどの金属に反応するかが重要なので専門医に相談するのが一番の解決となりますが、10金が安いからアレルギー反応が出やすいということはありません。
18金と10金の違い強度について
18金と10金の強度について紹介します。金属は合金のほうが硬度は強くなります。24金のアクセサリーがないのは金が柔らかいからです。
※24金のアクセサリーは強度が弱いため現代では細いチェーンは18金や10金を使うことが多いです
柔らかいからこそ加工がし易いので装飾品になるのですが、銅や銀、亜鉛など他の金属を混ぜて硬くしていき、強度を高めています。
18金も10金も同様に強度を増すために他の金属を使用していますがそれぞれの金について解説します。
18金のネックレスは切れやすい?
18金のネックレスは10金と比較すると切れやすいです。理由としては金の含有量が高くなるからです。ただし18金のネックレスが切れやすいかは金の含有量だけで決めるわけではありません。
ネックレスの場合は制作過程によっても違います。ロウ付け加工での製作では熱によるムラによりチェーン部分の強度にばらつきが出ることもあります。
レーザー加工などで制作する場合はムラがでないので強度が安定し、そうでないものと比較すると切れにくくなります。買ったばかりですぐ切れてしまうのはこのことが原因です。
※18金のネックレスは切れやすいことはありません。切れやすいのはチェーンの製造工程やデザインの影響が大きいです。
また極端に細いネックレスは切れやすいです。ペンダントネックレスなどはコストを抑えるためにネックレス部分を細くする傾向がありますが当然細いネックレスはそうでないものと比べると切れやすいです。
10金のネックレスは切れやすい?
逆に10金のネックレスは18金と比較すると切れにくいです。理由としては金の含有量が低くなるからです。ただし10金のネックレスが切れやすいかは金の含有量だけで決めるわけではありません。
ネックレスの場合は制作過程によっても違います。ロウ付け加工での製作では熱によるムラによりチェーン部分の強度にばらつきが出ることもあります。
レーザー加工などで制作する場合はムラがでないので強度が安定し、そうでないものと比較すると切れにくくなります。買ったばかりですぐ切れてしまうのはこのことが原因です。
また極端に細いネックレスは切れやすいです。ペンダントネックレスなどはコストを抑えるためにネックレス部分を細くする傾向がありますが当然細いネックレスはそうでないものと比べると切れやすいです。
結論:18金よりも10金のほうが切れにくいが制作方法や太さの影響もある
ということです。
18金と10金の違い変色について
ここでは18金と10金の違いを変色の観点から説明します。そもそも金自体は錆びたりすることはない金属です。(厳密にいえば錆びますが特殊でない場合は錆びません)
ただ18金も10金も金以外の金属を混ぜているため錆びる可能性があります。ここでは18金の変色、10金の変色について説明します。
別記事では10金のネックレスが錆びるか、使い方なども紹介しておりますのでこちらもぜひご一読ください。
18金の変色について
18金の変色も当然可能性はあります。酸化によって18金の表面が錆びてしまい、変色する可能性は0ではありません。金属が濡れていると水分と金属が溶けて鉄イオンが出て、空気中の酸素と結合し、酸化が起こると考えられています。
金の純度は高いため10金と比較すると変色の可能性や程度は低くなりますがやはり手入れは必要となります。
18金の変色を防ぐ手入れ方法
18金の変色を防ぐ手入れ方法は使用後乾拭きして水気をとり、なるべく湿気のない空気を密閉した状態で保管することです。メガネ拭きはジュエリークロスで乾拭きし、水分がついたままの状態にすることがないよう注意しましょう。
ジュエリークロスの中には界面活性剤や研磨剤の含まれたクロスもありますので専用のものを使うか、もしくはメガネ拭きなどで乾拭きし、水分をゼロにすることが重要です。
※水分と空気で酸化が起こりますので、その状態をつくらないことが一番重要です
また湿気のないところで保存するのも有効で、ジップロックの袋などに空気を抜いて保管される方もいらっしゃいます。そこまでは大変かもしれませんがなるべく湿気のないところで保管するのがお勧めです。
18金ネックレス つけっぱなしはOK
18金のネックレスならつけっぱなしでOKと聞かれますがこれも上記のような理由であまりおすすめできません。10金と比べたら錆びづらいですが酸化が発生する要因がありますので厳密にいうとNGです。
ただメッキ商品と比較したらすぐには変色しない程度に考えてもらえたらと思います。
結論:18金ネックレスでもつけっぱなしはなるべく避けたほうが良い。
10金の変色について
次に10金の変色について紹介します。10金の変色は18金に比べて変色の可能性は高いです。酸化によって金以外の金属が水分と結合して錆びてしまい、変色する可能性があるからです。
金属が濡れていると水分と金属が溶けて鉄イオンが出て、空気中の酸素と結合し、酸化が起こると考えられています。金の純度は18金よりも低いため18金と比較すると変色の可能性や程度は高くなるのでより注意が必要です。
10金の変色を防ぐ手入れ方法
10金の変色を防ぐ手入れ方法は18金同様使用後乾拭きして水気をとり、なるべく湿気のない空気を密閉した状態で保管することです。メガネ拭きはジュエリークロスで乾拭きし、水分がついたままの状態にすることがないよう注意しましょう。
ジュエリークロスの中には界面活性剤や研磨剤の含まれたクロスもありますので専用のものを使うか、もしくはメガネ拭きなどで乾拭きし、水分をゼロにすることが重要です。
※水分と空気で酸化が起こりますので、その状態をつくらないことが一番重要です
また湿気のないところで保存するのも有効で、ジップロックの袋などに空気を抜いて保管される方もいらっしゃいます。そこまでは大変かもしれませんがなるべく湿気のないところで保管するのがお勧めです。
10金ネックレス つけっぱなしはOK
18金のネックレスでもおすすめできないので10金のネックレスもつけぱなしはやめたほうが無難です。上記のように酸化の要因が汗と空気により作られるからです。
※10金ネックレスもつけっぱなしはOKではありません。金属をずっとつけっぱなしはおすすめできません
18金と比べても錆びやすく酸化が発生する要因が18金よりは増えますのでより注意が必要です。
まとめ:18金と10金の違いについて
いかがでしたか?今回は18金と10金の違いについて、成分、アレルギー、強度、変色の4つの視点から紹介させていただきました。
最後までお読みいただきありがとうございます。
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それでは素敵なネックレス チェーン選びを!
ネックレス チェーンの修理・切り売りのマリコ
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